キャナルのレッスン控室

一生忘れない英語が身につく英語教室Canal Englishキャナルイングリッシュ

大手英語教室での苦悩

f:id:canalenglish:20210425231406p:plain

こんにちは、高橋歓菜です。

岡山県玉野市で、子ども英語の先生をしています。

 

岡山の片田舎で生まれ育った、

純ニッポン人のわたしが、

なにがどうなって英語を話すようになって、

どうしてこんなにも一生懸命、

かつ幸せに、英語を教えているのか、

まずはしばらく、

お話にお付き合いいただけたら、と思います。

 

 

 

目次

  1. ルーツは妄想
  2. わたしの心をつかんで離さない言葉
  3. 異文化交流の楽しさを教えてくれたのは
  4. 新体操選手だったころ
  5. カナダでのわたし
  6. 新米講師のうぬぼれと葛藤
  7. 大手英語教室での苦悩
  8. 3兄弟の子育て
  9. 子どもが母語を話し始める過程
  10. B.B.カードとの出会い
  11. なぜ英語を学ぶんだろう? 

 

 

 

 

某大手全国チェーン英語教室で先生をしていた頃のはなし。

 

レベルごとのカリキュラムが

かっちり決められていて、

こと細かなマニュアルがありました。

何月の何週目にはこのページのココ。

やるゲームはコレ。

なんと、生徒や先生のセリフまで書いてあったんですから・・・!

 

それを完全に再現するわけではないけれど、

レッスンが始まる遅くとも2時間前には教室に入って準備をしました。

レッスンプランをたて、シュミレーションし、

必要ならば手作りの教材を用意し、

子どもたちを待っていました。

 

新規の生徒さんは営業さんが獲得してきてくれましたけど、

例えば兄弟の入会や、サマースクール、文法コースなどの営業をするのは講師でした。

生徒の退会手続き、退会抑止、休会、異動、教材管理、支社への報告書・・・

大量のペーパーワークがありました。

「教えること」以外の仕事があまりにも多すぎました。

 

そしてそれらは、しばしば、

子どもたちの成長のため、ではなく、

会社を守るため、の仕事でした。

 

エリアマネージャーの目の前で、サマースクール勧誘の電話を掛けさせられたり、

クラス枠の無理な異動を推し進めるよう、強いられたり、

一体誰のための英語教室なのか、見失いそうな日々でした。

 

ペーパーワークに追われ、

数字に惑わされながらも、

それでも、

わたしを含め同じ講師たちは、

やっぱり英語が好きで、子どもが好きで、

カリキュラムを自分たちの生徒に合わせてアレンジし、より分かりやすく工夫したり、

時間外のレッスンをしたり・・・

かわいい生徒のため、

なんとか成果をあげさせようとがんばっている人ばかり。

 

そんな先生たちの、

愛とプライドでもっている。

そういう教室でした。

 

でも・・・

思うような成果が出ない・・・

何週かかけて、取り組んだ英文も、テーマが変わると忘れてしまう。

さいころ、あんなにきれいな発音で言えていた単語はきれいに忘れ、いつの間にかカタカナ読みになってしまっている。

 

もちろんわたし、

あのカリキュラムとマニュアルを丹精込めて作った方を悪く言うつもりはありません。

あれはあれで、

素晴らしいお仕事だと思います。

 

でも何か違う。

マニュアルを読んでは、

「こんな風にはいかない。」

いつも思っていました。

 

子どもたちは楽しそうにはしている。

 

でも

 

”楽しいだけじゃだめでしょ?

なんとなく耳が英語に慣れた、だけではだめでしょ。

 

スイミングを習いにいけば、人それぞれ上手になるスピードは違えど、必ずみんな泳げるようになる。

なんとなく水に慣れました!

よかったよかった!

では終われんもん!

 

じゃ、英語を習うゴールって何?

テストで点をとること?

話せるようになること?

子どもたちは、保護者はどう考えているの??"

 

なんて思いあぐねて・・・

 

はっきりとした答えも見出だせないまま、3年が過ぎていきました。

 

 

つづく。